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用語集(Glossary)

本ドキュメントや alpha-forge CLI 出力に頻出する略語・指標・統計手法の早見表です(alpha-forge issue #1192 と同期)。

評価指標

用語 読み / 正式名 意味
Sharpe(シャープレシオ) sharpe_ratio リターンを変動(標準偏差)で割ったリスク調整後リターン。高いほど良い。最適化・WFT の既定目的指標。
Sortino(ソルティノレシオ) sortino_ratio 下方リスク(マイナスリターンの変動)のみで割ったリスク調整後リターン。Sharpe の下方リスク版。
Calmar(カルマーレシオ) calmar_ratio CAGR ÷ 最大ドローダウン。下落耐性に対するリターン効率を表す。高いほど良い。
MDD(最大ドローダウン) max_drawdown_pct 資産曲線の最高値から最安値までの最大下落幅(%)。小さいほど良い。
CAGR(年率リターン) cagr_pct 複利を考慮した年平均成長率(%)。期間の長短に依らずリターンを比較できる。
PF(プロフィットファクター) profit_factor 総利益 ÷ 総損失。1.0 超で利益超過。全勝で損失合計 = 0 のときは null
勝率 win_rate_pct 利益で終えたトレードの割合(%)。
tail_ratio(テールレシオ) 日次リターンの 95 パーセンタイル利益 ÷ |5 パーセンタイル損失|。1.0 超で利益側の裾が厚い。
VaR / CVaR var_95 / cvar_95 バリュー・アット・リスク(95% 信頼水準の想定最大損失)と、その閾値を超えた損失の条件付き期待値。

検証・統計手法

用語 読み / 正式名 意味
IS(インサンプル) In-Sample パラメータ最適化・学習に使う期間。backtest run --split の前半。
OOS(アウトオブサンプル) Out-of-Sample 学習に使わず検証だけに使う期間。--split の後半。IS と OOS の性能差が小さいほど過学習が少ない。
WFT(ウォークフォワード) Walk-Forward Test IS で最適化 → OOS で検証、を窓をずらしながら N 分割で繰り返す堅牢性検証(optimize walk-forward)。過学習を検出する。
DSR(デフレーテッド・シャープ) Deflated Sharpe Ratio 最適化で多数の試行を行ったことによる「まぐれ当たり」を補正した Sharpe の有意性指標(Bailey & López de Prado, 2014)。試行回数 n_trials が多いほど厳しく補正される。
MC(モンテカルロ) Monte Carlo トレード順序や復元抽出を乱数で多数回シミュレートし、最終資産分布・破産確率(ruin_probability_pct)・95% タイル MDD 等を推定する手法(backtest monte-carlo)。
PSR Probabilistic Sharpe Ratio 観測された Sharpe が基準値を上回る確率。DSR の基礎となる統計量。

探索・レジーム

用語 読み / 正式名 意味
HMM Hidden Markov Model(隠れマルコフモデル) 市場を Bull / Range / Bear 等の隠れた「レジーム(局面)」に分類し、状態ごとにシグナルを切り替えるための確率モデル。HMM インジケータで利用。
レジーム Regime 強気・弱気・レンジ等の相場局面。HMM やマクロ指標でゲーティングし、局面に応じてエントリーを制御する。
near_pass(救済ゾーン) explore の pre_filter で「あと一歩」基準に届かない戦略を optimizer に進める救済機構(goals.yamlpre_filter.near_pass)。
pre_filter explore run でバックテスト直後に Sharpe / MDD / 取引数の最低基準を満たさない戦略を打ち切り、最適化・WFT をスキップして計算資源を節約する事前フィルタ。